フリーエンジニアの単価アップに役立つ「土台」

成功の肝は「高すぎず安からず」!!
単価アップに向けて
フリーエンジニアが単価アップを目指す際、必要な土台となるのが十分なスキルと成果です。高い単価で仕事を受注するには、クライアントに「この人なら安心して任せられる」「この人に頼めば高い成果が期待できる」と思ってもらう必要があります。そのためには、確かなスキルと、それを裏付ける成果が必要です。
客観的に見てしっかりとした成果を上げられているか、単価アップに見合うスキルを身につけているか、納品物のクオリティや業務のパフォーマンスが期待値に達しているか。単価アップを実現するためには、これらの条件を満たしているかが大切になります。そのためにも、日々の業務で高いクオリティを維持し、パフォーマンスを向上させる努力を続けることが重要です。過去の成果だけでなく、常に新しい技術や知識を習得し、スキルアップにも励むことで、より高単価での仕事獲得を目指せるでしょう。
クライアントとの信頼関係も、フリーエンジニアが単価アップを目指す際に必要な土台となります。フリーエンジニアとして単価アップを目指すなら、まず「単価が上がってもこの人に任せたい」と思ってもらえる存在になる必要があります。これは、クライアントとの信頼関係を築くことと深く関わっています。具体的には、クライアントの要望を正確に理解し、その要望に沿った仕事を提供できているかが重要です。
さらに、日々の連絡や納期の遵守も、信頼関係を築く上で欠かせないことです。連絡が滞ったり納期に遅れたりすると、クライアントは不安を感じ、信頼を失ってしまう可能性が高まります。たとえ一度や二度でも、このようなミスは信頼関係を築く上で致命的となる場合もあります。フリーエンジニアとして単価アップを目指すのであれば、高い技術力はもちろん、クライアントとの信頼関係の構築に努めることが不可欠です。
単価アップを考えているフリーエンジニアは、単価交渉のタイミングが重要な鍵を握ります。適切な時期を選ぶことによって交渉がスムーズに進み、希望の単価を得られる可能性が高まるためです。そのタイミングに適しているのが、契約更新のタイミングです。クライアントが契約を更新するということは、フリーエンジニアのスキルを評価し、再度仕事を任せたいと考えているからです。このタイミングであれば、これまでの実績や貢献を基に、単価アップを提案しやすくなります。また、契約更新時の単価交渉は、クライアントにとっても業務の流れを大きく変えることなく、変更を受け入れやすい状況と言えます。
単価アップの交渉は、契約更新時のほかに、客観的に成果が上がったときや業務量が増えたときも適切なタイミングです。プロジェクトで大きな成果を上げた場合や、担当業務の範囲が拡大した場合などは、自身の貢献度を明確に示せるタイミングといえます。これらのタイミングで単価アップを交渉すると、クライアントも納得しやすく、良好な関係を維持しながら交渉を進められるでしょう。
IT系フリーエンジニアとしての仕事をさらに細かく分類すると、Web・オープン系、汎用・制御系、インフラ・運用・基盤系などの専門職や、開発ティレクターなどの総合的な職種などがありますが、単価事情はそれぞれの職種によって異なっている場合が多く、契約する企業の仕事内容によって同じ職種でも単価には幅があります。全体的には上流工程の方が下流工程より単価が高く、総合的な能力が求められる開発ディレクターが最も高単価となっています。
フリーエンジニアの節税対策は、収入面に大きく結びつきます。家事按分は、フリーエンジニアが知っておきたい節税対策の一つです。家賃や電気代、車代などが家事按分できます。税務署で質問された際にもしっかり応じられるように準備しておくといいでしょう。家賃は仕事とプライベートで家のスペースをきっちり分けていることが、計上する際に大切になるポイントです。光熱費や車も、事業を行ううえで無関係のものは家事按分できないので注意が必要です。
単価アップを目指したいフリーエンジニアは、自分のスキルや実績、クライアントとの信頼関係など、単価アップにふさわしい土台が備わっているかを確認しましょう。クライアントにとって、単価がアップしても引き続き仕事を任せたい存在になれていると、単価アップを実現しやすくなります。また、単価交渉をするには適切なタイミングを見計らうことも大切です。契約更新が決まったときや、客観的に成果を上げられたときも単価交渉に適しています。